実際に月収50万円以上を稼ぐドライバーに秘訣を聞いてみた

タクシードライバーに就職・転職して、最短距離で月収50万円を稼げるようになるためには、実際に月収50万円以上を稼ぎ出している先輩ドライバーに秘訣を聞いてみることが大切です。

今回は東京都内のタクシー会社に勤務、成績優秀者として活躍しているタクシードライバーの方々に稼ぐ秘訣を伺いました。

未経験からタクシードライバーを目指す人、今よりも売上を伸ばしたい人は、ぜひ参考になさってくださいね。

成績優秀者は平均3ヶ月で結果を出している

今回、お話をうかがった成績優秀なドライバーの方たちは、みな未経験からタクシー業界に飛び込み、平均して入社3ヶ月目で売上6万円/日(都内平均4万円)を達成していることがわかりました。早い人では初月から前職の売上を超えた方もいらっしゃいます。

成績優秀なドライバーは日ごろから仕事に対して問題意識を持ち、月の目標、1日の目標、時間ごとの目標と細かく目標設定をして、数字を達成するためにやるべきことを考え、行動しています。

タクシードライバーに限らず、数字の目標を立てることはとても重要です。

稼ぐための営業テクニック

まずは基礎中の基礎である、稼ぐドライバーの営業テクニックをご紹介します。どうやってお客様を見つけているのか、どこで営業しているのかを学ぶことで、効率的に稼ぐ秘訣がわかるようになります。

S社 Tさん

山手線の上野、東京、新橋、品川駅の方面を中心に営業しています。理由としては「客層が良い」からです。

T社 Fさん

とにかく車線の一番左側(歩道側)を走るようにしています。よくお客様がお乗りになる道や交差点では他の車の邪魔にならない様にゆっくり走ったり、信号にあえて引っかかって停まってみたりする。

S社 Kさん

ゆっくり走り、お客様の出す「シグナルを見逃さない」につきます。ビルの入り口で出て来る人を注意して見たり、十字路では、通りを歩いている人と目を合わせるようにします。交差点ではなるべく先頭に止まるようにしています。

営業テクニックとして、お客様の見つけ方を教えていただきました。稼いでいるドライバーは営業時間内で効率的にお客様をピックアップするために、さまざまなテクニックを駆使しています。漫然と流して営業時間がただ過ぎていくのを待つような人はいません。

さらに、東京では港区、中央区、品川区は大企業のオフィスや官公庁が立ち並んでいるため、比較的裕福で長距離移動でタクシーを利用するお客様が多いエリアです。当然ながらタクシー会社同士の競争率は高くなりますが、営業テクニックを駆使して効率的に送迎をすれば、売上を大きく伸ばすことが可能となります。

稼ぐための接客テクニック

タクシーはただお客様を送迎するだけで良いという仕事ではありません。れっきとした接客業ですので、お客様に快適にお過ごしいただくことが大切です。接客テクニックを学べば、お客様に信頼いただけるドライバーになることができます。

S社 Hさん

すべてはお客様への「気づかい、心遣い。空気を読む」ことだと思います。簡単なようでいて難しいですね。たとえば、道が分からなかったら「申し訳ございません」と心からお詫びする。といった正直さも必要だと思います。

T社 Tさん

基本的には、お客様の雰囲気を見ながら、接客方法を変えるようにしています。1日に30組くらいの方を乗せるのですが、4~5組の方は話好きの方がいらっしゃるので、いろんなドラマがあって面白いですね。

T社 Fさん

まず明るい挨拶は基本中の基本。これだけで印象はかなり変わります。
お客様が降りる時には「お忘れ物はございませんか?」の一言を必ずかけます。

お客様の空気を読む(雰囲気を読む)こと、正直さや謙虚さが稼ぐドライバーには必須の接客テクニックとなります。

ドライバーの仕事に慣れてくると、どうしても稼ぐ効率だけに意識が集中して、接客が疎かになりがちです。挨拶ひとつ、お声がけひとつを元気にできるかどうかで、お客様の印象は大きく変わります。当然ながら、元気で気遣いのできるドライバーの方がお客様から支持されます。

稼ぐためのマインド・心構え

どのドライバーに話をうかがっても「最後は気持ち」と答えるように、稼ぐドライバーには共通の仕事に対するマインド・心構えがあります。

T社 Fさん

1日の中で「何時まで何万円」という目標を立てて営業することで、常に数字を意識して営業しています。目標数字を持ってそのためにどんな行動をどれだけやればよいか常に意識することは、営業ならどんな仕事でも一緒だと思います。

G社 Tさん

私は自分にノルマを課していて、「1時間3000円を目標」としています。タクシーメーターで常に合計売上を確認することができるので、1時間単位でこまめに確認しながら意識を高めています。

S社 Kさん

タクシーの場合は、距離が短い方、長い方がいますが、自分では選ぶことはできません。とにかくコツコツ最後まで諦めずにやることが大事です。

稼ぐためのマインド・心構えを伺うと、「目標設定」「最後まで諦めないこと」がキーワードとして出てきました。営業の仕事は具体的な数字の目標を設定することが大切です。漠然と「月に50万円稼ぎたい」ではなく、「月に50万円を稼ぐためには、1日にいくら、1時間でいくら」など、より細やかな目標に落とし込むことで具体的な行動に移すことができます。

さらに、一度設定した目標は何がなんでも達成するという諦めない気持ちも重要です。目標達成が難しい状況になっても、「できない」と諦める人よりも「できる」と意識を高く持って仕事に取り組む人のほうが、最終的に大きな成果を出すことができます。

まとめ

タクシードライバーとして稼ぐための秘訣を、実際に月収50万円以上を稼ぐドライバーに伺いました。お話を聞いてみても、特別むずかしいことをやっている人はおらず、基本に忠実に、お客様の立場になって仕事に取り組んでいる人が、結果的に大きな売上を達成しているということがわかりました。

タクシーで稼げるようになるための裏技や近道はありません。目の前の仕事に謙虚に取り組む姿勢が大きな成果を生むのです。