月に50万円以上稼ぐような「デキる」タクシードライバーは、1日の稼ぎ方からすでに平凡なドライバーとは一線を画しています。タクシーで大きく稼ぐために欠かせないテクニックの一つが「時間帯で異なるターゲットを見極めること」です。
今回は時間帯ごとのターゲット、稼ぎやすい場所、さらに目標とすべき売上を説明していきます。
朝~正午(6:00~12:00)
- 客層:出勤のサラリーマン
- 稼ぎやすい場所:オフィス街、駅
- 目標売上:5000円
営業所を出庫してからオフィス街に向かって走ります。稼ぎどきは通勤ラッシュの時間帯です。基本的に何も考えずに走っていてもある程度のお客様をピックアップすることができます。
出勤ラッシュも終わる頃の9時~12時はタクシー利用のお客様もまばらになります。この時間帯でタクシーを利用するのはどんなタイプのお客様かを考えずに流しをすると、歩いている人は多いけど乗せられないということもあるので要注意です。
9時以降のオフィス街では、出張先や得意先に出かけるサラリーマンのお客様の利用を狙います。鉄道を使うよりもタクシーのほうが早く着く可能性もあるため、オフィス街から別のオフィス街への周囲を流すとコンスタントにお客様をピックアップできるでしょう。
さらに、オフィス街の近くにあるビジネスホテルは穴場です。チェックアウトしてオフィス街に向かうお客様を狙えます。運が良ければ空港まで移動する高額単価をゲットできるかもしれません。
午後(12:00~17:00)
- 客層:サラリーマン(平日)、ショッピング客(休日)
- 稼ぎやすい場所:オフィス街、商業施設等
- 目標売上:5000円
平日はタクシー利用が落ち着く時間帯です。利用があるとすれば、オフィス街~駅を移動されるサラリーマンのお客様のビジネス利用でしょうか。
休日であれば渋谷、銀座、表参道などでショッピングを楽しむお客様の移動の足として利用されます。
まとまった休憩を取るのであればこの時間帯がベターでしょう。
夕方~夜(17:00~22:00)
- 客層:帰宅や飲みにでかけるお客様
- 稼ぎやすい場所:オフィス街、都心の繁華街
- 目標売上:1万円
17時頃になると、丸の内や大手町など都心のオフィス街からサラリーマンのお客様が帰宅の途に付きます。あるいは週末だと銀座や六本木など人気の繁華街へ向かうお客様もいらっしゃいます。
一口に「帰宅」と言ってもオフィス街から最寄りの駅までの移動なのか、オフィス街からベッドタウンにある自宅への帰宅なのか。あるいは、繁華街で飲んでから帰宅するのか、1次会のあと2次会へ移動するのかなどでもお客様の動線は異なります。
そういったことを頭に入れつつ、お客様が向かう先や行動を観察して営業をする必要があります。
深夜~早朝(22:00~6:00)
- 客層:帰宅や飲みにでかけるお客様、郊外から都心へ向かうお客様
- 稼ぎやすい場所:都心の繁華街
- 目標売上:5万円
深夜帯に差し掛かると、オフィス街よりも繁華街の方に人が集まり始めます。終電を迎える前は繁華街の中で2次会や3次会に移動する人、繁華街から駅まで移動する人がタクシーを利用します。終電後は都心から郊外の自宅へ帰宅する「高額単価」に巡り会える可能性も高くなります。
特に週末は「入れ食い状態」とも言えるほどタクシー利用のお客様が増えるので、行き先ざきでお客様をピックアップすることがきできます。一つの繁華街で10分に1回はお客様を乗せることができるでしょう。
しかし、稼ぎどきということは同時にライバルとなるタクシーも増えるので、効率的な営業が必須です。他のドライバーと同じ思考で営業すると、1時間粘って売上1000円なんていう悲惨な状況にもなりかねません。
平日であれば、東京都下から都心へ向かう足としてタクシーを利用されるお客様をピックアップできます。ラストまで売上を積み重ねるのであれば、場所を変えて郊外で営業する手もあります。
売上を伸ばすチャンスは夜間~深夜帯
お客様のタイプと稼ぎ方について、1日を4つの時間帯に分けて見てきました。1日のうち稼ぎのピークを迎えるのは夜間から深夜帯です。深夜割増料金というアドバンテージもありますが、なんと言っても乗務回数が格段に増えます。
ただし、タクシーの利用者が多いということはライバルのタクシーも多いということですので、ただ繁華街を流せば良いというわけではありません。いち早くお客様の「タクシーに乗りたい」というシグナルをキャッチして、なおかつ効率的な営業が求められます。
まとめ
平日・休日で客層やターゲットが異なることはもちろん、1日の時間帯でもかなりの違いがあります。
漫然とタクシーを流すだけでは売上は頭打ちになってしまいます。時間帯ごとにターゲットを明確にして、どこからどこへ移動すれば効率的にお客様をピックアップできるのか、しっかりと考えながら営業をしていきましょう。