タクシー運転手が守るべき接客マナーと交通ルール

「タクシー マナー」のワードで検索すると、「タクシーの接客マナーが悪い」「運転が荒い」などネガティブなブログ記事やサイトを見かけます。運送業であると同時に接客業でもあるタクシー。悪い評判は非常に嘆かわしいことですが、タクシー運転手の振る舞いで不快な思いをされるお客様がいらっしゃることは事実です。

今回の記事では、いま一度タクシー運転手が守るべき接客マナーと交通ルールを振り返ってみましょう。

 

タクシー運転手の4つの責任

タクシー運転手には必ず守るべき4つの「責任」があります。

  • 安全運転をするという「運転責任」
  • 所定労働時間内で効率よく営業収入をあげる「営業責任」
  • お客様に快適に乗っていただく「接客サービス責任」
  • 料金を回収する「集客責任」

タクシーはお客様なしでは成り立たない仕事です。常にお客様の立場に立って営業しなければなりません。どれだけタクシーがキレイでも、運転手の接客や運転をお客様が不快に感じられたら、すべてが台無しになります。

自分が乗客だとしたらどんな接客に好感が持てるか、より快適で心地よい、また利用したいと思えるサービスが重要です。

 

身だしなみは会社の品格をも表す

「人は見た目が9割」と言われるように、服装や身だしなみは本人の人柄だけでなく、会社の品格も表しています。

タクシーのような接客業にとって、第一印象はとても重要です。どれだけタクシーがきれいに整備されていたとしても、運転手に清潔感がなくだらしない服装だと、お客様に不快感や嫌悪感を与えます。

出庫前は必ず身だしなみを整えましょう。身だしなみのチェックは自分が思う清潔感ではなくだれが見ても清潔感があって好印象を受けるかどうかが大切です。

 

タクシーの内装完備

タクシーの内装の整備・メンテナンス、およびお客様への配慮もタクシー運転手が気をつけるべきポイントです。

たとえば運転手や車内のタバコ臭、クーラーのカビくさいニオイ、シートなど備品の破損について常に気を配り、問題があれば至急メンテナンスすることが義務付けられます。ビジネス利用のお客様にとって、大事な取引先様などをお乗せするときに車内が不潔だと、タクシーの印象だけでなくお客様やお客様の会社にも良くない印象を与えかねません。

お客様にお過ごしいただく車内を清潔に、快適に保つこともタクシー運転手に求められる接客マナーのひとつなのです。

 

お客様にとって嬉しい接客を

お客様にとって嬉しい接客とは、大前提に安全面、セキュリティ面に配慮されていて、なおかつ運転中の車内を快適に過ごせることです。

タクシー運転手は常にお客様に気を配っていなければなりません。たとえば、お客様が携帯電話やスマホを取り出されたら、話しかけるのを中断したりラジオの音量をミュートにしたりするなどの配慮が必要です。また、お子様連れやお年寄りがお客様の場合は、より一層の安全運転、乗降車時の気配りが求められます。

タクシー運転手はお客様のそのときの状態を観察し、自分がその乗客の前でどうあるべきか、何をすべきかという臨機応変の対応が大切です。

 

常に笑顔で元気の良い挨拶

接客の基礎中の基礎、新人からベテランまでだれもが心がけるべき接客マナーが笑顔と挨拶です。運転手が笑顔でいればお客様は安心感してタクシーをご利用いただけますし、元気な挨拶があれば好印象を与えることができます。

稼いでいるタクシー運転手は効率的に稼ぐ営業テクニックのみならず、素晴らしい笑顔と元気の良い挨拶を兼ね備えています。どれだけタクシーの仕事に慣れてもおごらずに謙虚でいることが大切です。

 

安全運転への心がけ

ネット上に書き込まれている「タクシー運転手の悪い評判」の多くが、運転に関する内容です。運送業・接客業のプロとして、お客様に危険な思いをさせてしまうような運転は断じて許されません。

運転に慣れ、地理に慣れてくると、慢心から自分本位の運転をしてしまう運転手がいます。安全運転ができない、交通ルールが守れないタクシー運転手にタクシーを運転する資格はないと心得ましょう。

乗車中のお客様のみならず、周囲の車両や歩行者などにも配慮した運転が求められます。営業中はお客様をお乗せしていること、会社の看板を背負っていることを自覚し、乗客の安全を最優先にしたドライビングが大切です。

 

まとめ

タクシー運転手が守るべき接客マナーと交通ルールは、路上に出て営業活動を始める前に徹底的に教え込まれるものです。しかし、ある程度タクシーの仕事に慣れてくると、自分の都合や売上を優先するような接客やドライビングをしてしまう運転手は少なくありません。当然ながら、そのような運転手は稼ぎも頭打ちになってしまいます。

いま一度、自身の接客マナーと交通ルールを振り返り、改善すべき点があればただちに改善してお客様第一、安全第一の営業を心がけましょう。