タクシーで年収600万円を稼ぐための条件とは

頑張れば頑張るほど成果が出るタクシー運転手は、実はかなり稼ぎやすい職業です。稼ぐための条件を押さえたうえで業務に取り組めば、新卒や未経験でタクシー運転手になった人でも、業務開始から1~2年で月収50万円以上、年収600万円を超えることも難しくありません。

「タクシー運転手は稼げない」は大間違い

多くの人が勘違いしていること。それは「タクシー運転手は稼げない」ということです。最近では初乗り運賃が安くなったこともあり、ますますタクシー運転手は稼げないというイメージが強くなりつつありますが、働き方次第では1ヶ月の半分以上も休みがあるのに月収50万円、60万円を稼ぐことができます。

では、タクシー運転手が年収600万円以上を稼ぐための条件とは?次にまとめてみました。

条件1|東京23区内で営業する

一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会の報告によると、2016年のタクシー運転手の平均年収は全国で316万円、東京都の平均は417万円となっています。第2位の千葉県が370万円、第3位の神奈川県が344万円です。

全国でもっとも人口が多く、大企業のオフィスが集中する東京都心は、深夜でもタクシー利用客が絶えません。また、富裕層のお客様が1回の乗車で長距離を移動されるケースもあります。

全国平均よりも100万円以上、近県よりも20万円ほど高いという事実からも、タクシー運転手が年収600万円稼ぐためには東京23区内のタクシー会社に就職、営業することが最低条件と言えるでしょう。

条件2|客単価を上げる

売上アップのためには、客単価を上げることが重要です。都内のタクシーの初乗り運賃は730円から410円に引き下げられ、短距離の利用では稼ぎづらくなっています。

そこで、1回の乗車で1万円以上使ってくれるようなお客様を見つけるスキルが必要とされます。稼いでいるドライバーほど単価の高い乗客を見極めるスキルが備わっているものです。

客単価を上げるために大事な要素は、時間帯と場所です。どの時間帯にどの場所に行けば、1回の乗車で1万円を使うような長距離移動をする乗客がいるか。ただ漠然とタクシーを走らせているだけでは気づくことができません。

単価の高い乗客を見極めるスキルは、自分で経験を積むこと、先輩ドライバーにアドバイスをもらうことで身に着けることができます。

条件3|効率的に乗せる

タクシー運転手の中には、1ヶ月に12日間働いたとして、月収50万円を超える運転手もいれば、月収30万円くらいしか稼げない運転手もいます。両者の違いは何でしょうか?

タクシードライバーは、走行中にお客様を見つける「流し」と、駅前のタクシー乗り場などでお客様を待つ「付け待ち」の2つで営業しています。稼ぐドライバーほど、限られた営業時間内で、効率的にお客様を乗せています。

たとえば金曜日の深夜になると、駅前のタクシー乗り場は終電を逃したお客様で溢れかえります。当然ながら、タクシードライバーにとっては稼ぎ時ですので、駅前のタクシー乗り場でお客様を付け待ちするための行列を作ります。しかし、駅前でお客様をお乗せして目的地で降ろした後、また駅前のタクシー乗り場に行って順番を待つのは非効率です。

稼ぐドライバーはお客様をお送りした後、そこからもっとも近いお客様がいそうな場所に移動する…この繰り返しで効率的に稼ぎます。

一方で、1日の営業時間のなかには稼ぎづらい時間帯もあります。そこで稼ぎやすい時間帯に備えて体力を温存しておくために、しっかりと休憩を取ることも重要です。

条件4|夜勤で大きく稼ぐ

月収50万円以上を稼ぐドライバーに話を聞いてみると、だれもが夜勤をするようになってから大きく稼ぐようになったと話します。

タクシードライバーは基本的に日勤と夜勤があるのですが、夜勤は夜の9時から翌朝9時までの最大12時間勤務で、タクシーの料金が割増となる22時から5時の時間帯に営業します。つまり、夜勤は売上を伸ばすためには絶好の働き方なのです。

特に首都圏では深夜帯でもタクシー利用者が多く、都心で遅くまで働いた後、郊外の自宅に帰るお客様が多くいらっしゃいます。このようなお客様は基本的に客単価が高く、さらに割増料金もあって大きく稼ぐことができるのです。

体力的にきついイメージのある夜勤ですが、道路が空いていて走行中のストレスがないため、意外と働きやすい時間帯でもあります。

まとめ

改めて、タクシー運転手が年収600万円以上を稼ぐための条件をまとめてみましょう。

  1. 東京23区内で営業する
  2. 客単価を上げる
  3. 効率的に乗せる
  4. 夜勤で大きく稼ぐ

さらに付け加えると、日頃からしっかりと目標を持って取り組んでいるドライバーほど早く年収600万円を達成しています。1日の目標を立てるにあたり「◯時までに◯万円稼ぐ」というように具体的な目標に落とし込めれば、働くモチベーションのアップにもつながりますよ。

これからタクシードライバーを目指す方、より大きな収入を得たい方はご参考になさってください。