第31回
岡山県鏡野町 「葉わさびのおにぎり」
「うん、なかなか、いけるなあ」とおにぎりをほおばる未来奥津の小椋満男常務(中)と廣野直江さん(右)、今年から栽培を担当する同社の松浦巨紀さん(岡山県鏡野町羽出で)
山に囲まれた岡山県北部の鏡野町奥津地区。県の三大河川の一つ、吉井川の源流を守るこの地域の野良ごはんは、沢沿いに自生する葉わさびを使ったおにぎりだ。葉わさびを畑で栽培し、しょうゆ漬にして具に入れた。のり代わりに使うのは、ハート型の葉わさびの葉だ。ほおばるとぴりっと辛く、ご飯にぴったり。山村の底力が凝縮した一品だ。
考案したのは、葉わさびを特産化しようと奮闘する、同町の「未来(みらくる)奥津」。1996年に町とJAつやま、作州かがみの森林組合が共同で設立した会社で、山間部での農林業振興を目指す。
栽培と同時に、葉わさびのしょうゆ漬を具にしたおにぎりも商品化した。米は、奥津育ちのコシヒカリとあきたこまち。「温泉むすび」という名で、道の駅などで1個136円で販売し、紅葉の時期には人気を集めているという。















