第26回
奈良県山添村 「ふき俵」
大豆が入ったご飯をやさしくふきの葉で包む中山さん(奈良県山添村で)
山の急斜面に、手入れの行き届いた茶畑が広がる奈良県山添村。田植えが始まる前に必ず、豊作を祈って作られていたおにぎりがある。大豆を入れて炊いたご飯を、ふきの葉で包み込んだ「ふき俵」だ。葉を開くと、ふきの葉のさわやかな香りがあふれ、こりこりした大豆の食感が楽しめる。
伝統的なおにぎり、ふき俵を作り続けているのは、同村の茶農家、中山容子さん(64)。昨年から、仲間とともに地元の直売所「花香房」で販売を始めた。地元の人からは「子どものころ、よう食べたな」と好評で、よく売れたという。今年も田植え前の5、6月に販売する予定だ。「村の味としてこれからも伝えていきたいな」と、販売を楽しみにしている。















